ジビエとは「狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉」のことです。鳥取県は北海道に次いでジビエの出荷量が多いジビエ先進県です。ジビエによく利用されるイノシシやシカは農作物に被害を与える害獣でもあり、ジビエ利用の推進は地域の資源活用と問題解決の両方につながります。
Gibier-AI(ジビエーアイ)は、鳥取県や地域のジビエ関連事業者らとの協力のもと、人工知能等の最新テクノロジーを応用することで安全安心なジビエの流通を実現し、ジビエ利用の拡大を目指すというプロジェクトです。
現在そのための第一歩として、シカ肉の品質判定をAIによって行うシステムの構築に取り組んでいます。シカ肉の品質は、長年シカ肉を扱ってきたジビエ料理シェフなど、数少ない専門家でないと的確に判断することができません。AIによって品質判定が自動化されれば、解体所や販売所において専門家がいなくても品質分類を行うことができ、効率的な出荷作業やブランディングなどにつながります。
概要スライド
システム構成
現在の進捗
- 専門家が画像(写真)だけで肉質判定できるかどうかを確認
- ジビエ事業者への協力依頼&調整
- 訓練データ用画像取得の仕組みづくり
- 訓練データ用画像の蓄積
- プロトタイプの構築と試験データを用いた学習による実証
- 専門家によるラベル付
- スマホ、タブレットPC端末から操作が可能に
- 訓練データを入力し、判定が可能であることを確認
- 訓練データの調整
- Gibier-AI ver1.0が完成!
※2019年3月時点
協力
- いなばのジビエ推進協議会 様
- ジビエ解体処理施設ちづDeer’s 様
- 鳥取県東部振興監 様